皆様、謹んで新年のお慶びを申し上げます。ここ宇都宮市は、例年のとおり好天に恵まれ穏やかなお正月となりました。弊社は本日が仕事始めです。本年も何卒倍旧のご厚誼を宜しくお願い申し上げます。
さて、お正月の初売りは絶好調、本日の東証大発会は昨年より740円高のご祝儀相場で2万3千円台を回復し、26年ぶりの高値と経済的には上々の滑り出しです。考えてみればここ数年、年始は同じようなスタートを切っていますね。「戦後2番目の長期好景気」といわれるのも納得します。顧みて住宅不動産業界というと、「総じて好況」とはいきません。少子高齢化を背景に需要全体の押上が無く、株をはじめとする有価証券のような流動性も持たないからでしょう。地域性等により、需給の二極化がより一層進んでいると言えます。ただ、違う流れも生まれているように思うのが「多様化」です。特に若い世代は顕著です。車を持たない、飲みに行かないなど、ネガティブなイメージがクローズアップされがちですが、裏返せば交通利便性が良ければ駐車場の無い物件でもOKということ。昨年は、賃貸もマンション売買も1階物件が好調でした。年配の方にはその方が「バリアフリー」になるからです。その代わりセキュリティーや陽当りは必須ですが。私共不動産業者は今後、このような多様性、お客様一人ひとりのオーダーに応えることが大きな役割となります。そのためには、先ず、一つ一つの物件情報を正確・迅速に発信すること、また、物件情報だけでなく、その周辺情報(取引の手続きや流れ、メリット・デメリット、周辺環境や将来性など)までお伝えすることが重要です。弊社の今年のスローガンは、1.開く2.発する3.通ずる です。広く社会に開き、情報や知識・信念を発すれば、自然とお客様や関係者と通じ合うことができるとの考えからです。「戌年は相場が上がる」などと言われますが、この縁起に因み皆様にも福・富多き一年になることを祈念し、年頭のご挨拶といたします。